レファレンスコード 19680899A
記述レベル 個人・関連団体文書/教員個人文書
文書群名 本多光太郎文書
原蔵者 本多光太郎(1870〜1954)は、1911年から1947年までの36年間本学に在職し、1931年から40年まで総長をつとめた物理学者・金属学者です。東京帝国大学理科大学卒業後、同大学講師を経て1907年からドイツ・イギリス等に留学。帰国後本学理科大学物理学科の初代教授として赴任しました。磁気、鉄及び鋼、軽合金など金属全般に関する研究を行い、国際的に極めて高い評価を受けました。その研究成果を基礎に鉄鋼研究所・金属材料研究所が本学に設置され、本多はその所長職を永く勤めています。1937年には東大時代の恩師長岡半太郎とともに、第1回の文化勲章を受章しています。
文書群の内容 資料は、明治末から大正期にかけての本多の原稿、ノート、実験記録などが中心です。多くは研究活動に関するものであり、著名な金属材料や物質の磁性などの研究のほか、熱海・鬼首の間欠泉研究や田沢湖・猪苗代湖のセイシュに関する研究など地球物理学に関するものも含まれています。また鉄鋼研究所の拡張計画に関する文部省関係者への書簡草稿など、大学行政に関わるものも若干ながら含まれています。
年代 1911年頃から1921年頃
数量・編成 受入時のまとまりを尊重しつつ、全体を計125点の資料として整理してあります。
伝来 1968年、理学部物理学教室で保存されていた資料を寄託されました。
公開条件 当館利用規則に基づき公開いたします。
利用・複写条件 原本を閲覧していただきます。複写は写真撮影のみで、電子複写はできません。
参考文献等 参考文献:『本多光太郎先生の思い出』(1955誠文堂新光社)、『本多光太郎−マテリアルサイエンス−の先駆者』(2004アグネ技術センター(株))ほか。東北大学金属材料研究所に「本多記念室」が設けられ関連資料が保存されています。また愛知県岡崎市に本多光太郎資料館があります。